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Vol.205 ある残念な店頭4 価格が不透明で不安を抱かせるお店。

 コラム

 

あるヘアサロンの話です。
私の自宅近くに、とても素敵なヘアサロンがオープンしました。

今現在、決まったヘアサロンがなく、都度、クーポンサイトで適当なヘアサロンを探していた私にとっては、「近所にこんなオシャレなサロンができたならば、行ってみようかしら♪」と嬉しい出来事だったのですが…。

ちょっと店頭をのぞいてみたのですが、そのサロンは店頭ボードを一切、出してません。
あるのは「Hair salon ○○」という店名を伝える看板のみ。
ショップカードやチラシのような案内もありません。
そのため、カットやカラーの価格が分かりません。


ただ、店頭販促物が増えれば増えるるほど、いわゆる、〝オシャレ感〟〝ファッショナブル・スタイリッシュさ〟は損なわれやすくなる傾向にあるため、オシャレ感を何より大事にしたいヘアサロンでは価格を店頭で提示しないことは良くあることです。


でも、ホームページがあるだろうと、店名で検索してみたのですが…ヒットはなし。
ヘアサロンの場合、ホットペッパービューティーのようなクーポンサイトに登録している場合が多いですが、それも無し。

つまりは、このヘアサロンは、「どういうメニューをいくらくらいの価格で提供しているのか?」をどこにも出しておらず、一切、不明なわけです。
知る唯一の方法はお店のドアを開けて、「カットいくらですか?」と聞くことのみです。

 

正直、これは致命的なミスといえるかと思います。
「カットいくらですか?」とドアを開けて、聞く状況を想像してみてください。
全く気にしない方もいるでしょうが、私を含め、恥ずかしがり屋が多い日本人にとっては、できたら避けたい状況です。

ヘアサロンは世界に一つだけではありません。
ならば、
恥ずかしい&面倒なことをするならば、他のお店に行けば済む話です。
そのヘアサロンの方は、独立開業されているくらいだから、素晴らしい技術を持っているのでしょうし、既に固定客も大勢いるのかもしれません。
ただ、新規客開拓という意味では、「価格が不透明」という一点により、失敗しているといえます。

 

こうした価格の不透明さが命取りになるのは、特に、ヘアサロンやエステ、マッサージ、ネイルサロンなどのような業種業態にいえます。
例えば、飲食店の場合は、ビール1杯5000円とられることは、まず、ありません。
(高級ホテルのラウンジやぼったくりを除いて)

高いといっても、高(タカ)が知れていますので、たとえ、価格が不透明でも、来店してもらえる可能性はあります。

しかし、例えばヘアサロンの場合、カット料金は1000円のお店もあれば、カリスマ・スタイリストのカットとなると1万円を優に超える場合もなくもないはずです。
「もし、ものすごい高かったら…」
こんな不安から、前述の飲食店に比べると、お客さんは、ドアを開けるのを躊躇ってしまうのです。

もちろん、価格帯を一切気にしないというお客さんはある一定以上、存在します。
あえて、価格を伏せて、高級感やオシャレ感を出すのも一つの戦略でしょう。
しかし、大半のお客さんは、「大体、いくらくらいかな?」と平均予算を知っておきたいものなのです。


このように、価格が分かると安心できますよね。

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昔、取材した、回らないお寿司屋さんの大将が言っていました。
「価格が分からないと、お客さん来づらいよね。
特に寿司屋は価格を伏せる店が多いけど、うちはお客さんに安心して来店して欲しいから、価格をできるだけ、店頭に出すようにしているんだ」

素晴らしい商品や技術を与えることも大事ですが、無用な不安感を与えない、ということも大事なサービスの一環かと思います。


固定客しか入れたくない、高級感を出したいという場合は構いません。
しかし、それ以外の場合は、 
店頭に「大体の価格帯をつかんでもらう案内」を出すと、お客さんはもっと安心して来店できるかと思います。


皆さんのお店は、お客さんがお財布の心配を気にしないでも来店できるような情報開示をきちんと行っていますか?